大橋崇行先生より、新刊
『司書のお仕事―お探しの本は何ですか?』を
御恵送いただきました。ありがとうございました。

「はじめに」に
「この本は、司書課程のある大学の受験を考えている高校生の皆さんや、新たに司書課程で勉強を始めようとしている皆さん、あるいは、図書館に就職しようとしている皆さんに向けて、司書の方がふだんされているお仕事の内容を、ストーリー形式でわかりやすく読めるように」作ったものとありますが、
まさにそのような方々になりかわり、
新人司書の稲嶺双葉(いなみね・ふたば)が、
司書のさまざまな仕事を通じて、
その奥深さに惹かれ、成長していくというストーリーです。

たとえば、第1章 NDC分類の悪戯。
とある古書に挟まれていた『みだれ髪』の短歌の紙片から、
そこに隠された悪戯を、NDC分類を手がかりにして
推理しながら解明していく過程が、
面白く読み進めていけるようになっています。
(これ以上はネタバレになるので本書をお読みくださいね)

20180508 sisho01
   『司書のお仕事─お探しの本は何ですか?』
   大橋崇行 著
   小曽川真貴 監修
   出版社: 勉誠出版 ※サイトはコチラ
   四六判・並製カバー装 256 頁
   定価:本体1,800円+税
   ISBN:978-4-585-20061-1


また、本書には、図書館で使われている
独特の用語(専門用語)もたくさん出てきますが、
それらはコラムなどで要点が解説されているので、
もう一歩踏み込んで勉強したい向きには
この本を読んだ上で専門書を読めば、
よりよく理解することができるのではないでしょうか。

仕事柄、図書館にはよく通いますし、NDC分類も
いちおうの知識はあるつもりでいましたが、
「コラム◎NDC分類」はまさに目からウロコ。
大変参考になりました。
さらに、

第2章 謎解きは選書の前に
第3章 初恋レファレンス

も、さまざまな情報の検索方法から企画イベントにいたるまで
図書館における司書の皆さんのさまざまなお仕事が
現場で働く人々の目線から具体的に描かれているので、
その業務をイメージしやすいのではないでしょうか。
また、全編にわたっての監修に加え、コラムや解説を御執筆された
犬山市立図書館のベテラン司書、小曽川真貴さんの
豊富な御経験と職人気質と、何よりも「本」を扱うこと
に対する情熱が行間から横溢しています。
司書を目指す方々には、
とても参考になる一書となることでしょう。

著者・監修者について
大橋崇行(おおはし・たかゆき)
1978年生。作家、文芸評論家、東海学園大学人文学部人文学科講師。
上智大学文学部国文学科、上智大学大学院文学研究科国文学専攻博士前期課程を経て、総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究専攻博士後期課程修了。博士(文学)。
小説の著書に『レムリアの女神』(未知谷)、『妹がスーパー戦隊に就職しました』(PHP研究所)など。評論の著書に『ライトノベルから見た少女/少年小説史』(笠間書院)などがある。
第68回日本推理作家協会賞最終選考、平成25年度全国大学国語国文学会「文学・語学」賞。

小曽川真貴(こそがわ・まき)
犬山市立図書館司書・日本図書館協会協会認定司書。

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