竹内正彦先生より、
『図説 あらすじと地図で面白いほどわかる! 源氏物語』 (本書)を
御恵送頂きました。ありがとうございました。

(内容)
序章 『源氏物語』とは何か
一章 光源氏の誕生─「源氏の君」の青春と恋の冒険の始まり
二章 禁断の恋と紫の上─藤壺との恋の成就と訪れた破滅の時
三章 栄華の頂点─六条院に繰り広げられる雅な姫君争奪戦
四章 六条院の暗雲─女三の宮の降嫁が呼び起こした波乱と紫の上の苦悩
五章 薫と匂宮─宇治の姫君たちとの恋と終りゆく物語

20180407 あらすじと地図 源氏 書影

本書は二色刷り仕様となっています。
「はじめに」に、「できるだけ地図を掲載して、『源氏物語』の
空間を実感できるように工夫した」とあるように、
地図や後宮の配置図などがふんだんに使われています。
それも、単に地図や配置図を掲載しているだけではなく、
二色刷りのメリットを活かし、それぞれの登場人物の動線が、
朱引きで示され、かつ簡潔なポイントが併記されているので、
ひと目で、その空間を把握することが出来るのです。

たとえば、第一章の配置図「内裏の構造と桐壺更衣」を見るだけで、
この後宮の殿舎の配置そのものが、物語の舞台としての機能を
十二分にはたしていることが一瞬にしてわかってしまうのです。
帝と桐壺更衣のあいだに関所のように立ちはだかる弘徽殿女御や、
その他の妃の視線を浴びつつ心労を重ねる桐壺更衣の姿が
たちまち目の前に浮かび上がるようです。
このほかにも、随所に工夫が凝らされていて、おそらく本書読者は、
知らぬ間に読み進めていくことになるでしょう。

また、本書はその構成についてもさまざまな試みがなされていて、
たとえば、通常は奇数頁に配される各章の扉(序章を除く)を偶数頁に配し、
その章のあらすじを見開きで次頁(奇数頁)に載せ、次に続く、
この章を読む前におさえておきたい「登場人物」の関係図が、
これまた見開きで見やすく配されています。
この「登場人物」の関係図も、二色刷り仕様のメリットを活かし、
登場人物名の上に、その人物シルエットを載せることにより、
登場人物が男なのか女なのかがそれとなくわかり、
あわせて、その人間関係が簡潔に添えられているため、
この「登場人物」の関係図を一目するだけで、
当該章を読み始める為の「予習」ができてしまうのです。
いち編集人としても大変参考になる一書でした。

図説 あらすじと地図で面白いほどわかる! 源氏物語』
竹内正彦(監修)
発行:青春出版社
ISBN:978-4-413-04537-7
新書判:192ページ
定価:1372円(本体:1270円)
御注文等はコチラ、青春出版社HPよりどうぞ!

なお、竹内先生には、御著書
『2時間でおさらいできる源氏物語』もおありです。
是非、併せてお読みください!

《監修者紹介》
竹内正彦(たけうちまさひこ)
1963年、長野県生まれ。國學院大學大学院博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科教授。専攻は、源氏物語を中心とした平安朝文学。主な著書に『2時間でおさらいできる源氏物語(だいわ文庫)』(大和書房)、『源氏物語発生史論―明石一族物語の地平』(新典社)がある。


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