2012-02-22 (水)
『車塵集』は、昭和四年に、小社から刊行された、
「秋刀魚の歌」で有名な、佐藤春夫による漢詩の譯詩集です。
唐・明代の、おもに女流詩人の漢詩四八篇で綴られています。

上製函入り本で、題簽には『支那厯朝名媛詩鈔 車塵集 佐藤春夫譯著』
とあります。

中身を開ければ、同じ題簽を左上に貼り、
赤く鮮烈な表紙色と、
そこに描かれた草花の画が大変強烈な
インパクトがあります

薄紙を表面に配した本扉には、
ふたつの鳥かごが描かれています。
色刷りは、錦絵や千社札の色を出す技法を用いた、
一色一色版を重ねた版画で、
丁寧に刷られています。

本扉を一枚めくると
「芥川龍之介がよき霊に捧ぐ」とあるように、
実は、この本は昭和二年に自殺した
芥川龍之介のための鎮魂の訳詩集なのです。
本来であれば、芥川との共著になるはずだったと、
私が小さい頃、親父から聞いたことがあります。

この本は、「目次」が最終ページにありますが、
そこに、装釘者として「小穴 隆一(おあな りゅういち)」
の名がみえます。
ご案内の通り、小穴は芥川とは深い親交があり、
『夜来の花』以降、芥川の著書の装丁を担当した
画家であり随筆家・俳人です。

すべての頁に色刷りの罫線が施され、
その上に黒々とした墨の活字が印刷されています。
きわめて手の込んだ本文印刷です。
芥川没の8年後、親友で文藝春秋社主の菊池寛が、
芥川の名を冠した新人文学賞「芥川龍之介賞」を設けました。
春夫は、初代選考委員として、その名を連ねています。
「秋刀魚の歌」で有名な、佐藤春夫による漢詩の譯詩集です。
唐・明代の、おもに女流詩人の漢詩四八篇で綴られています。

上製函入り本で、題簽には『支那厯朝名媛詩鈔 車塵集 佐藤春夫譯著』
とあります。

中身を開ければ、同じ題簽を左上に貼り、
赤く鮮烈な表紙色と、
そこに描かれた草花の画が大変強烈な
インパクトがあります

薄紙を表面に配した本扉には、
ふたつの鳥かごが描かれています。
色刷りは、錦絵や千社札の色を出す技法を用いた、
一色一色版を重ねた版画で、
丁寧に刷られています。

本扉を一枚めくると
「芥川龍之介がよき霊に捧ぐ」とあるように、
実は、この本は昭和二年に自殺した
芥川龍之介のための鎮魂の訳詩集なのです。
本来であれば、芥川との共著になるはずだったと、
私が小さい頃、親父から聞いたことがあります。

この本は、「目次」が最終ページにありますが、
そこに、装釘者として「小穴 隆一(おあな りゅういち)」
の名がみえます。
ご案内の通り、小穴は芥川とは深い親交があり、
『夜来の花』以降、芥川の著書の装丁を担当した
画家であり随筆家・俳人です。

すべての頁に色刷りの罫線が施され、
その上に黒々とした墨の活字が印刷されています。
きわめて手の込んだ本文印刷です。
芥川没の8年後、親友で文藝春秋社主の菊池寛が、
芥川の名を冠した新人文学賞「芥川龍之介賞」を設けました。
春夫は、初代選考委員として、その名を連ねています。
この記事へのトラックバック:
| ホーム |



