紫式部顕彰会さまより、
会報誌「わかな」第45号(2016.12)を御恵送いただきました。
ありがとうございました。
また、同誌の記事に、
青島麻子氏が、小社刊『源氏物語 虚構の婚姻』で、
第17回 紫式部学術賞受賞された記事が掲載されています。
紫式部顕彰会さまHP記事はコチラ

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受賞理由(紫式部顕彰会ホームページより転載)
  本書は平安朝貴族社会の婚姻において「妻(さい)」と「妾(しょう)」との区別が明確に存したという意味で「一夫一妻制」であったという説が提起され、これを契機に源氏物語の女性たちの結婚についても「妻」か「妾」かの議論が高まる。青島氏は近年の歴史学、社会学等の婚姻史研究の進展を踏まえた上で、平安期の婚姻の徹底的な史実調査を行い、その実態と源氏物語の結婚との乖離(かいり)を明らかにし、物語の虚構性を論じた。歴史資料の精査と丁寧な解釈に基づき数多くの新見を示して、この分野の研究の進展に大きく寄与する成果を上げた点を高く評価した。
(文責・紫式部学術賞審査委員長・日向一雅)


虚構の婚姻書影
青島麻子著
『源氏物語 虚構の婚姻』
A5判上製カバー装・368頁
ISBN:978-4-8386-0282-7
本体:11,500円+税

•目  次
   凡 例
序論 平安朝の婚姻慣習
• ─「妻」を表す用語から─
一、婚姻慣習の議論をめぐって 
二、「妻」「妾」の語の使用法 
三、「妻」「妾」の語の和名 
四、妻を表す用語の定義 
•第一部 婚姻研究史からの展望
  第一章 婚姻居住形態と出自制
一、居住形態を表す用語の定義 
二、高群逸枝の母系制説とその修正 
三、双系制の提唱と現在の水準 
四、平安時代の居住形態の実態 
  第二章 一夫多妻の内実
一、夫婦構成を表す用語の定義 
二、一夫多妻制における正妻事後決定説 
三、一夫多妻制における正妻事前決定説 
四、一夫一妻制説 
五、道長に見る正妻の条件 
  第三章 紫の上の妻の座
一、紫の上の妻の座をめぐる立場 
二、結婚経緯と社会的認知 
三、呼称 
四、居住場所 
五、紫の上の境界性 
六、婚姻開始時の紫の上 
七、若菜巻での遡及 
八、婚姻制度の議論を超えて 
•第二部 婚姻居住形態から見る物語の論理
  第一章 平安朝物語の婚姻居住形態
• ─『源氏物語』の「据ゑ」をめぐって─
一、婚姻居住形態をめぐる議論 
二、「据ゑ」の形式 
三、結婚経緯の描かれ方の差異 
四、同居の後を見つめる源氏物語 
  第二章 「対」の女君
• ─多妻の視座と「対の上」をめぐって─
一、「対」居住と妻の座 
二、女房的な「対」の女性 
三、うつほ物語の宰相の上 
四、源氏物語の「対」 
五、結び 
  付論 『源氏物語』東西の対
•第三部 一夫多妻制から見る物語の論理
  第一章 宿木巻の婚姻と「ただ人」
• ─身分の捉え直しをめぐって─
一、ただ人は一夫一妻か 
二、東宮候補の皇子 
三、匂宮の据え直しと中の君物語 
四、女二の宮の降嫁と「ただ人」薫 
五、結び 
  第二章 女二の宮「降嫁」
• ─今上帝の「婿取り」をめぐって─
一、「降嫁」をめぐる問題 
二、在位中の帝による降嫁 
三、今上帝の婿取り 
四、降嫁をめぐる薫のあり方 
五、結び 
  第三章 蛍宮と真木柱の婚姻
• ─婿選びに際する発言をめぐって─
一、式部卿宮の言 
二、代替わり記事 
三、光源氏の身分の捉え返し 
四、親王の価値の捉え返し 
五、身分と愛情の問い 
  第四章 「添臥」葵の上
• ─初妻重視の思考をめぐって─
一、問題の所在 
二、添臥の定義 
三、光源氏の「添臥」 
四、物語における初妻重視 
五、結び 
•第四部 婚姻用語・慣習から見る物語の論理
  第一章 髭黒召人の前景化
• ─真木柱巻の方法をめぐって─
一、平安朝における「召人」の用例 
二、源氏物語正編の召人 
三、真木柱巻の多角的視点と髭黒の召人 
四、第二部への萌芽 
  第二章 平安時代の結婚忌月
• ─東屋巻の「九月」をめぐって─
一、問題の所在 
二、平安朝における結婚忌月 
三、東屋巻の「九月」 
四、結び 
五、付表 
  第三章 平安朝物語における近親婚
  一、近親婚をめぐる議論 
二、兄妹婚と平安朝物語 
三、オジ・オバ婚とうつほ物語 
四、イトコ婚と源氏物語 
五、結び 
•結論 婚姻研究から見た平安朝文学史の再構築
一、前期物語と一夫多妻 
二、『源氏物語』成立期の時代状況 
三、源氏物語と「後見」 
四、源氏物語における婚姻研究の意義 
•   あとがき
   初出一覧
   索 引






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