財前 謙 著『日本の金石文』(芸術新聞社)が刊行されました!
待望の新刊です!
財前先生には、小社にて『會津八一題簽録』、
『検定 変体がな』をお出しいただき、また、
「武蔵野文学」などの題簽もお書きいただいております。
今回、新著を御恵送いただきました、
ありがとうございました。

本書は、雑誌「墨」に連載された「日本の金石文」に、
書き下ろしの一編を加えてⅠとし、さらに「書く─もう一つの意味」を
Ⅱとして再構成されたものです。
本書「序」に、
「ところで、仮名文字の大半は紙に筆で書かれたが、そればかりを見て仮名が分かったつもりになっているのは、まるでコインの表だけを見て裏を見ていないようなものではなかろうか。(中略)女手とよばれる仮名の前提に写経があり、写経の前史にはやはり金属や石に刻したり、あるいは鋳込まれた金石文があった。だから上代の金石文を知らずして女手にたどりつくことはできない。そして女手の完成以降の、漢字と仮名によって営まれて今日に至る国語の事実もまた、その根源を知らずに認識することはできない。」
とありますが、まさに筆者の「書」に対峙する決意の一端が読み取れます。
また、先生は常日頃から「手で文字を書く」重要性を説いておられますが、
今回の本の「書く─もう一つの意味」でもあらためてその重要性を、
豊富な事例をもとに解説しておられます。
この一文に自省の念に駆られるのは私だけではないでしょう。
加えて、本書のそこかしこにちりばめられた貴重な拓本の数々も、
まさに居ながらにして鑑賞でき、読者を金石文の世界に誘うことと思われます。
オススメの一書です。是非御高架ください!

『日本の金石文』
刊行: 芸術新聞社
著者:財前 謙
頁数: 240頁
ISBN: 978-4875864455
定価:本体3000円+税

日本の金石文書影web


Ⅰ 日本の金石文

道の幸
彼の岸へ

銘 序を并す
初唐の風
心の準備
狩谷棭斎
連歌師の眼
しのぶ
碑の抱一
法隆寺
仮名の往く道
伝達と筆法
Ⅱ 書く─もう一つの意味
あとがき
図版一覧
初出一覧
書名・作品名索引
人名索引


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