ひつじ書房さんより、
大木一夫著『ガイドブック日本語史』をいただきました。
ありがとうございました。

日本語史

「はじめに」に、
「本書は、日本語史についての概説ではあるものの、日本語の歴史的な姿・変遷の通史的な概説ではなく、日本語史研究、それも方法という視点に絞った概説である。そのような位置づけのものとしてお読みいただければと思う。」
とあります。
掲出資料もふんだんに盛り込まれ、巻末の「おわりに(付 文献ガイド)」に掲出されている参考文献も読者にとってはありがたいですね。

目次

はじめに

第1章 ことばは変化する──歴史言語学序説
1. 古典のことば・現代のことば
2. ことばの変化と歴史言語学
3. 言語の歴史はどのように明らかにされるのか

第2章 ことばはなぜ変化するのか
1. 社会の変化とことばの変化
1.1 新生
1.2 消滅
1.3 交替
2. 話し手の交替
3. 効率的な言語使用
3.1 言語使用労力の軽減
3.2 表現効果の効率化

第3章 信頼できるテキストを求めて
1. 古い文献による言語の歴史の推定
2. 古典文献の本文の性格
3. 本文の異同の生まれる原因
4. 信頼できる本文を求めて──本文批判

第4章 文献にあらわれた言語の性格(1)──作品成立時の言語の姿にせまる
1. 作品の成立時と文献に残された言語の関係
1.1 写本と一等資料
1.2 言語の姿から作品の成立時期を推測する
2. 文献の表記と言語の関係

第5章 文献にあらわれた言語の性格(2)──言語の位相差と地域差
1. 文献にあらわれた言語の位相
1.1 口語文と文語文
1.2 和文語と訓読語
1.3 文献のもつ重層性
2. 文献資料のもつ地域性
2.1 中央語の問題
2.2 地方語の資料

第6章 文献による言語の歴史
1. 文献によって語の歴史をさぐる
1.1 「天気」の変遷
1.2 「ずいぶん」の変遷
2. 文献によって文法の歴史をさぐる
3. 文献によって発音の歴史をさぐる
3.1 ハ行転呼音
3.2 オ段長音の開合

第7章 文献以前の言語の姿をさぐる
1. 言語の系統
2. 比較言語学の方法
3. 日本語の系統・起源

第8章 言語の地域差と言語の歴史(1)──比較方言学とその方法
1. 比較言語学から比較方言学へ
2. 比較法による日本語アクセントの歴史
2.1 アクセントとは何か
2.2 日本語の方言アクセントの型とその関係

第9章 言語の地域差と言語の歴史(2)──言語地理学とその方法
1. 言語地理学の方法
2. 方言分布から語の歴史を探る
2.1. 「とんぼ」の方言分布と歴史
2.2. 糸魚川地方の「カマキリ」の方言分布と歴史
2.3 複雑な方言分布
3. 比較言語学(比較方言学)と言語地理学(方言地理学)の差異

第10章 方言による言語史と文献による言語史
1. 文献言語史と言語地理学
2. 言語地理学と文献言語史の対照(1)──「とんぼ」の歴史
3. 言語地理学と文献言語史の対照(2)──「顔」の歴史
4. 言語の伝播速度を計算する

第11章 言語の体系性と言語の歴史──内的再建
1. 言語の体系性から言語の歴史をさぐる
1.1 活用の体系性
1.2 五十音図の体系性
1.3 露出形と被覆形
2. 内的再建と比較法・文献言語史──ハ行子音の歴史
2.1 内的再建によるハ行子音の歴史
2.2 比較方言学によるハ行子音の歴史
2.3 文献言語史によるハ行子音の歴史

第12章 社会のなかの言語と言語変化
1. 言語の社会的変種と言語変化
2. 言語の年齢差と言語変化
2.1. 社会的変種と見かけの時間
2.2. 見かけの時間と実時間
3. 年齢差と地域差

おわりに(付 文献ガイド)
索引


【著者紹介】
大木一夫(おおきかずお)
〈略歴〉
1966年生まれ。長野県出身。東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東北大学助手、埼玉大学講師、同助教授を経て、東北大学大学院文学研究科准教授。

〈主な論文など〉
『山田文法の現代的意義』(共編著、ひつじ書房、2010年)、「古代日本語動詞基本形の時間的意味」『国語と国文学』86-11(2009年)、「不変化助動詞の本質、続貂」『国語国文』81-9(2012年)。


『ガイドブック日本語史』

大木一夫著
装丁者 大崎善治
A5判並製カバー装 264頁
定価2200円+税
ISBN 978-4-89476-615-0
発行:ひつじ書房

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