『更級日記』の作者、菅原孝標女が数えで13歳の寛仁4(1020)年に
東国上総より京へ上洛してから令和2(2020)年でちょうど千年になります。
そこで、この『更級日記』の書き出しである東国からの視座をもって、
『更級日記 上洛の記千年─東国からの視座』と銘打った論文集を刊行します。
本論集は文学研究者のみならず、歴史学の研究者、さらには上総市原で
永年調査・分析を行う房総古代道研究会のみなさんにもご登壇いただくなど、
編者に和田律子、福家俊幸両先生を得て、実に多士済々な執筆陣が、
専門領域を超えて多角的な視座で論じています。
まもなく出来上がります!  御期待ください!
立ち読み ご注文はこちらからどうぞ!

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和田律子・福家俊幸編
『更級日記 上洛の記千年─東国からの視座』書影(薬師仏にひたすら祈る孝標女)
■太田聴雨(おおた・ちょうう)筆《更級日記》 (昭和17(1942)年・写真提供:塩坪波つ美)
太田聴雨(1896─1958)は、日本美術院を主舞台に活躍した、宮城県仙台市出身の日本画家。



   巻頭論文
『更級日記』の旅の風景……浅 見 和 彦
   Ⅰ 歴史と文学の融合
上総国の荒廃・復興と仏教信仰……川 尻 秋 生
『更級日記』時代の東国の交通事情……佐々木 虔一
『更級日記』と上総国府 ……田 所  真
『更級日記』「まのの長者」伝説の背景
  ─上総国は高級麻織物の大国だった─……山 本 勝 彦
          *
『更級日記』における東国の意味
  ─作品の語らなかったこと─……伊 藤 守 幸
たけしばの記述から見る『更級日記』
  ─なびく瓢に共振するもの─……佐 倉 由 泰
遠く遙かなる上総─『更級日記』の「継母」を中心に─……土 方 洋 一
「ちちぶの山のつらきあづま路」考─孝標女と父と東国─……元 吉  進
『更級日記』の薬師仏と阿弥陀仏
  ─「東方浄瑠璃浄土の西門」を出て
「西方極楽世界の東門」に入る─……倉 田  実
『更級日記』における阿弥陀来迎夢の意味
  ─乳母願望叙述と物語作者としての矜恃を中心に─……和 田 律 子
『更級日記』の内なる東国……福 家 俊 幸
          *
『万葉集』と東国─『更級日記』を視野に─……松 田  聡
『伊勢物語』東下り章段の散文における地名
  ─「伊勢・尾張のあはひの海づら」「八橋」「すみだ河」─……大 塚 誠 也
『四条宮下野集』にみる東国
  ─寛子周辺における東国への関心に関連して─……高 橋 由 記
『狭衣物語』巻一における陸奥下向計画の背景
  ─東国関連表現が示唆するもの─……有 馬 義 貴

『更級日記』東国表象とその周辺
  ─「あづまぢ」の回想と物語、説話世界とのかかわりから─……横 溝  博
『更級日記』上洛の記の地名と同時代・後代和歌と……久保木秀夫
   Ⅱ 上総国府と市原─column
房総古代道研究会(千葉県市原市)と更級日記……西 山 勝 裕
天平産金の功績者「上総国の丈部大麻呂」……谷 島 一 馬
上総市原国分寺台開発余話 等高線に地歴を想う……三 宅 邦 弘
 あとがき
 執筆者紹介
 付録DVD [市原市国分寺台区画整理前原形測量図]

和田律子・福家俊幸編
『更級日記 上洛の記千年─東国からの視座
A5判・上製カバー装・438頁
ISBN : 978-4-8386-0731-0
定価 : 本体11,000円+税


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