2月11日付けの当ブログで記事にさせていただいた、
→「コラム『百人一首』をもっと知りたい!」記事はコチラ
谷 知子:監修・パピエ舎:著『切り絵でつくる百人一首』(誠文堂新光社刊)ですが、
せっかくなので、実際に紫式部の切り絵を作ってみました!

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拡大コピーした型紙を台紙(ヴィンテージゴールド)に
スプレー糊で仮留めしてから、カッターで切り抜いていきます。
当初、本書にあるように250%に拡大して
切り抜きを始めたところ、見事に失敗 (>・<)
A4判の大きさに作り直してのリトライです。

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ふぅ~、なんとか切り抜きました。
やれやれといったところです。
これから丁寧に下絵を剥がして・・・

切り抜き 紫式部
あとは細かい箇所を微調整して仕上げます。

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コーヒーで一息ついた後、
色切り絵(各パーツ)を切り抜きます。
型紙にトレーシングペーパーをあて、
やや大きめに写し取り、
その輪郭に沿って和紙を切り抜いていきます。

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切り抜いて次々とできあがるパーツの数々。
うちにもある「光琳かるた」の配色を参考にしつつ、
(尾形光琳になったつもりで?)
できあがりを想像しながら和紙の色や柄を選ぶのは
なかなか楽しい作業でした。

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その一つ一つの大きさを確認しながら、
大きさを整えていきます。
できあがったパーツを型紙の裏側から貼り付けていくと、
すこしづつ完成が見えてきました。

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ここでもう一度小休止、いったん作業から目をはずして
気分を入れ替えます。

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さて、作業再開。残りの部分の和紙を慎重に貼って、
仕上げに、「光琳かるた」風に上の句を載せてようやく完成です!

《感想など》
○ 台紙にはヴィンテージゴールドを使いました。
  うちの町内には竹尾洋紙店の店舗「見本帖 本店」があったり、
  和紙関係もかなり豊富に手に入るのですが、
  少し郊外になるとこれらの用紙を手に入れるのは難しいかなぁ。
○ 切り絵の細かい部分はかなり細かい作業になるので、
  できるだけ大きな型紙を作ることをおすすめします。
○ 切り絵はカッターの刃が命だと思いました。
  作業中、3~4枚ほど取り替えました。
○ ピンセットと、つまようじは必需品です。
○ パーツを貼り付ける糊は「シワなしPiT N」(トンボ鉛筆)
  が重宝しました。
○ 紫式部歌の上の句は、独自に模写したもので、
  本書に付属しているものではありません。

切り絵は初チャレンジでした。
なかなかに手のかかる作業でしたが、
できあがってみると、その達成感は格別なものがありますね。
みなさんも是非、チャレンジしてみてください!

『切り絵でつくる百人一首』
誠文堂新光社刊
監修:谷 知子
著者:パピエ舎
B5変型判/144頁
定価:本体1600円+税
ISBN:978-4-416-71748-6
※ 本書詳細はコチラのサイトからどうぞ!

神保町界隈の大手書店でも平積みにされている注目の一書、
谷 知子監修・パピエ舎著『切り絵で作る 百人一首』を購入しました!

切り絵でつくる 百人一首 平積み
切り絵でつくる 百人一首 書影

『切り絵でつくる百人一首』
誠文堂新光社刊
監修:谷 知子
著者:パピエ舎
B5変型判/144頁
定価:本体1600円+税
ISBN:978-4-416-71748-6

光琳かるたを切り絵で作りながら、
百人一首の世界に触れられるよう工夫された一冊です。

雅な光琳かるたのカラーページも大変魅力的ではありますが、
業界人としての注目は、
フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科の
「日本語日本文学基礎ゼミ」の1年生の学生のみなさんが執筆した、
「コラム『百人一首』をもっと知りたい!」でしょう。
コラムのタイトルはそれぞれ、
其の一 歌枕
其の二 『百人一首』の恋愛事情
其の三 和歌を詠むシーン
其の四 『百人一首』の春夏秋冬
其の五 恋のアピール
其の六 『百人一首』ランキング
と、実にバラエティに富んだ内容で、それぞれの掲出歌
25歌(23首)はネタバレになってしまうといけないので載せませんが、
(特に「其の六 『百人一首』ランキング」は・・・)
なにか甘酸っぱい乙女の恋心を垣間見たような読後感、
学生のみなさんの実にみずみずしい感性で綴られています。
一方で、「其の五 恋のアピール」の「今夜しか逢えない・恨みます・呪います」
のようなストレートでちょっとどっきりとさせられるコラムも・・・

ともあれ、ここまで執筆するには
おそらく相当の参考文献にあたったことでしょうし、
「読者(ひと)に読ませるため」の表現方法、手段、
特に読者に「教える」のではなく「語りかける」ような口調(文体)には
工夫のあとが見られます。また、あらためて勉強させていただきました。

谷先生のご助力、ご指導が根幹にあることは言うまでもありませんが、
自身の書いたものが活字となって江湖に示されるという、
誰でも出来るわけではないこの貴重な経験を、
今後の活動に活かしてくださいね!

『切り絵でつくる百人一首』
【著者プロフィール】
監修 谷 知子
大阪大学国文学科卒業。東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学・ 東京大学)。フェリス女学院大学教授。専攻は中世和歌。「和歌文学の基礎知識」「天皇たちの和歌」(角川選書)「中世和歌とその時代」(笠間書院)「カラー版百人一首」(角川ソフィア文庫)「楽しく覚える!まんが百人一首」(ナツメ社)など著書多数。

著・文 パピエ舎
ペーパークラフトを中心に、紙の楽しさを伝えるグループ。 伝統の切り紙をはじめ、和と洋を取り入れた新しい紙遊びの世界を提案している。近著に「江戸の遊び切り紙」(誠文堂新光社刊)がある。

河添房江先生より、御新著
『アクティブ・ラーニング時代の古典教育
小・中・高・大の授業づくり 』
を、御恵送頂きました。
ありがとうございました!

アクティブ・ラーニング時代の古典教育
古典教育 × アクティブ・ラーニング × ICT(情報通信技術)
(Information and Communication Technology)
2017年3月公示の新学習指導要領「主体的・対話的で深い学びの実現」に向けたアクティブ・ラーニングの可能性と限界を模索

アクティブ・ラーニングとICT活用に向き合い、現代的な古典教育のための具体的な知識や指導法を提案する。「『源氏物語』でアクティブ・ラーニングは可能か」(第II部第9章)などの定番教材を深めるものや、「技術・家庭科との教科横断型単元で日本の伝統文化を学ぶ」(第II部第3章)など古典を実生活に見出した実践報告を収載した、新時代へ挑む現場の先生方に贈る一冊。
是非、御高架ください!

〔目 次〕
はじめに 河添房江
第Ⅰ部 理論編
第1章 アクティブ(・)ラーニングとは何か
    古典学習の視点から 麻生裕貴
第2章 国語科教育と情報通信技術の活用
    学習者用端末・デジタル教科書を中心に 加藤直樹
第3章 デジタル教科書の現在 坂倉貴子
第4章 大学教員養成課程における国語科と情報教育 白勢彩子

第Ⅱ部 実践編
* 小学校 *
第1章 主体的・対話的で深い学びのある小学校古典学習 小山進治

* 中学校 *
第2章 古典文法の〈アクティブ・ラーニング〉型授業 麻生裕貴
第3章 技術・家庭科との教科横断型単元で日本の伝統文化を学ぶ
    和菓子を題材として 森顕子

* 高等学校 *
第4章 『伊勢物語』第六段「芥川」の古典教材としての現在的意義
   本文との往還・盗まれる女 吉野 誠
第5章 古典の読みを深めるアクティブ・ラーニング
    『更級日記』における『源氏物語』受容を探る 古屋明子
第6章 ペアワークを用いた古文の読解
    新旧の学習指導要領のあいだを繋ぐ授業改善の試み 奥田和広
第7章 言葉に着目して『源氏物語』を面白く読む
    若菜上・下巻「ぬるし」から見えるもの 山際咲清香

* 大学 *
第8章 国語科教育法におけるアクティブラーニングの実践
    教員免許状取得を目指す学生のALイメージと授業作り 本橋裕美
第9章 『源氏物語』でアクティブ・ラーニングは可能か
    帚木巻「雨夜の品定め」のジグソー法を中心に 河添房江

〔編者紹介〕
河添 房江(かわぞえ・ふさえ)
1953年生。東京大学文学部卒。同大学院人文科学研究科修了。博士(文学)。現在、東京学芸大学教育学部教授。束京大学大学院人文社会系研究科兼任教授。一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。専攻は平安文学。著書に『源氏物語表現史』(翰林書房)、『性と文化の源氏物語』(筑摩書房)、『源氏物語時空論』(東京大学出版会)、『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス)、『光源氏が愛した王朝ブランド品』(角川選書)、『唐物の文化史』(岩波新書)。その他に『はじめて出会う古典作品集』(全6巻、高木まさきと共監修、光村教育図書)など。
〔執筆者一覧〕
河添房江(東京学芸大学教育学部教授) /麻生裕貴(浅野中学・高等学校教諭) /加藤直樹(東京学芸大学教育学部准教授) /坂倉貴子(麻布中学校・麻布高等学校教諭) /自勢彩子(東京学芸大学教育学部准教授) /小山進治(横浜市立高田小学校主任教諭) /森顕子(東京学芸大学竹早中学校教諭) /吉野 誠(城北中学皎・高等学校教諭) /古屋明子(東京都立井草高等学校主幹教諭) /奥田和広(東京都立日野高等学校主任教諭) /山際咲清香(東京都立浅草高等学校主任教諭) /本橋裕美(愛知県立大学准教授)

アクティブ・ラーニング時代の古典教育
小・中・高・大の授業づくり


2018年1月25日 初版第1刷 発行
編 者 河添房江
発行所 東京学芸大学出版会
A5判並製カバー装・248頁
ISBN:978-4-901665-51-3
定価:本体2500円+税

糸井通浩著『谷間の想像力』を清文堂出版さまより、いただきました!
ご恵送いただきありがとうございました。

糸井通浩著『谷間の想像力』
「ことば」とは何か、「ことば」の機能とは何か、
を見すえた珠玉の「随想録」。
「ことば」による想像は「映像」をも遙かに凌駕する。
詳細や御注文はコチラからどうぞ!
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清文堂出版刊
ISBN978-4-7924-1436-8 C3081 (2018.1)
A5判 並製本 266頁 定価:本体2,600円+税

糸井先生のセンスが光る色紙絵やカットが、
本書の随所にちりばめられています。
糸井先生にはいつも、
『日本言語文化研究』(日本言語文化研究会・龍谷大学)を、
ご恵送いただいております。
日頃よりお世話になり、ありがとうございます。

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〔内容一覧〕
〔一〕 ことばで拓く

谷間の村の想像力――大江健三郎と故郷
西安の月
動詞人間学
時はめぐり
「作文歩上」のすすめ
一行一字の縦書き
「おんぶ」に「抱っこ」1.増えた「抱っこ」2.教育の場では…

〔二〕 都(京都)のならい

「お」をめぐるおはなし 1.女房詞の誕生 2.女性と〝お〟付き言葉 3.今も広がる〝お〟付き言葉
京ことばからの発信――女ことば 1.京ことばの特徴 2.女性語の誕生 3.「お」つきのことばと女性
おかず(副食)――京都を食べる・ことばで食べる 1.グルメ京都――伝統と革新 2.食のことば 3.京の食材 4.おばんざいのお店
軒下の石たち
庭――自然を造る京文化 1.「癒し」の空間へ 2.「山紫水明」と京都 3.多様な空間芸術――庭の探訪 4.天龍寺の庭・曹源池 5.町家の坪庭
古都の紅葉
下京や今は昔の物語――京都・七条大宮
脇役の渋い味――京都学を楽しむ
紫式部と小野篁――研究ノート――
夕顔の宿 1.五条なる家 2.平安前中期ころの五条大路わたり 3.顔の宿の実態と夕顔の素性 4.五条大路あたりの実態
地所表記のカタカナ――「上ル」か「上る」か問題めぐって
六割読めれば京都通――難読地名
幽霊子育て飴――昔話の考古学
京の「そば」文化
田楽とおでん
納豆は京生まれ?
鴨川東岸の柳と桜
大文字の送り火
源氏絵巻の成立まで

〔三〕 鄙(丹後)のならい

地名研究の恍惚と不安――「大江山」の場合 1.二つの大江山 2.三つの鬼退治譚 3.麻呂子親王の鬼退治譚 4.課題――「地誌」類への登場
「大江山」の歌――百人一首を味わう
但馬から丹後へ――天日槍・羽衣天女・浦嶋子探訪記
「糸井」という地名
どえりゃー似とる方言――尾張・丹後の方言の類似性
「うる・うり」の系譜 1.語基「うる(うり)」を含む派生語 2.語基「うる」が語となったもの 3.降雨に関わる「うる(うり)」

〔四〕 草木虫鳥

源氏物語の植物(桐/帚木/荻/夕顔/紫草/末摘花/紅葉/桜/葵/賢木/橘/海藻)
山吹
射干
真幸葛
鵜――鳥綱ペリカン目ウ科に属する水鳥の総称
蠅――昆虫綱双翅目
鵡鳥――綱オウム目オウム科に属するうちの、比較的大型のものの総称
割殻――節足動物門甲殻綱端脚目ワレカラ科に属するものの総称
きぬかつぎ
醤油
東アジアにおける古代龍――鰐説など起源めぐる議論盛ん

〔五〕 〈うた〉文化のならい

日本語のリズム 1.日本語のリズムと〈うた〉のリズム 2.名文句は都々逸調から 3.日本語にはメロディがある
「和歌」の伝統とかるた
故郷 高野辰之・文部省唱歌
朧月夜 高野辰之・文部省唱歌
紅葉 高野辰之・文部省唱歌
浜辺の歌 林古渓
「ないじゃなし」再考 序 二重否定表現 1.問題点の確認 2.歌詞の構成再考 3.「~じゃなし」構文 4.類同と差異
俳画三昧
嫉妬が俳画の切っ掛け

〔六〕 ことばが拓く

森山卓郎『表現を味わうための日本語文法』
網野善彦ほか編『いまは昔むかしは今』
阪田寛夫『童謡でてこい』
吉田直哉『脳内イメージと映像』
辻本雅史『「学び」の復権――模倣と習熟』
高島俊男『お言葉ですが…』
五明紀春『〈食〉の記号学―ヒトは「言葉」で食べる―』
胸中成竹



日本言語文化研究会発行『日本言語文化研究』第二十二号
を、糸井通浩先生よりご恵送いただきました。
ありがとうございました。

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『日本言語文化研究』第二十二号 ※題簽 糸井通浩

大変充実した7本の論文が収載されています。
その内容は次の通りです。

【内容】
複合辞「~に伴って」小考─複合辞化の経緯─藤田保幸
「日本語の哲学」の企て─研究ノート/糸井通浩

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

日本人学生を指導役とした留学生のための
  若者ことば指導の実践報告
  ─日本人学生との合同授業を通して─辻本桜子
翻訳文としての『エソポのハブラス』本文の
  理解のために(一)/水谷俊信
安部公房『壁』に関する計量的一考察
  ─「S・カルマ氏の犯罪」、「バベルの塔の狸」
及び「赤い繭」の比較を通して/孫 莉
テクストマイニングに基づく村上春樹の小説研究
  ─『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を例に
                 張 偉莉
                 代 小平
山崎豊子「女系家族」の発話文に見られる尊敬語の要求表現
  ─人物造形としてのヴァーチャル方言─安井寿枝

平成30年1月10日発行
日本言語文化研究 第二十二号
編集者 下岡邦子
発行者 日本言語文化研究会
(龍谷大学大宮学舎藤田保幸研究室内)
代 表 糸井通浩