先日、
特別展『大妻女子大学日本文学関係貴重書展示』
にうかがいました。
大妻女子大学の、文学部日本文学科および短期大学部国文科で、
古くから収集されてきた上代から近世までの、
古典文学分野に関する貴重な資料が展示されています。
③ 尊円親王筆 古今和歌集(能勢切)巻第四や、
⑬ 平治物語絵巻(信西巻)など、
見ごたえがあります。会期は6月24日(土)まで、
ご興味おありの方は、是非お出かけください。
大妻女子大学キャンパスマップはコチラ

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期間:平成29年5月31日(水)~同年6月24日(土)

*休館日:日曜・祝日・月曜・火曜。
但し、6月11日(日)はオープンキャンパスで開館。

開館時間:午前10時~午後4時
入館料:無料

展示内容
① 柿本人麻呂図
② 古今和歌集
③ 尊円親王筆 古今和歌集(能勢切)巻第四
④ 後撰和歌集
⑤ 拾遺和歌集
⑥ 後拾遺和歌集
⑦ 詞花和歌集
⑧ 源氏物語
⑨ さごろも
⑩ 建礼門院右京大夫集
⑪ つれづれ草
⑫ 曽我物語(古活字版)
⑬ 平治物語絵巻(信西巻)
⑭ 聖徳太子伝
⑮ 夷歌連中双六
⑯ 竹本筑後掾肖像画
⑰ 百人一首かるた
⑱ 狂歌作者評判記吉書始(チラシ)
⑲ 狂歌作者評判記吉書始(番付)
⑳ 狂歌作者評判記吉書始(刷り本)

⑩は、大妻女子大学草稿・テキスト研究所蔵、他はすべて、大妻女子大学図書館所蔵

大妻冊子
また、大妻女子大学博物館所蔵品の図録、
『大妻学校の原点──裁縫・手芸』
もいただきました。
こちらも貴重な収蔵品や、
大妻学校の年表などの資料が横溢です。
ありがとうございました!



昨日2月22日(水)、
高田信敬(鶴見大学文学部)教授による、
講演会「源氏絵素人談義」を拝聴いたしました。

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場所は鶴見大学図書館地下1階ホールです。

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鶴見大学マスコットキャラクターの、ツルミンとツルタンがお出迎えです。

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高田先生の御講演は午後2時から。
最近、鶴見大学図書館が入手した、
尾形月耕筆の、『源氏五十四帖』が参考としたであろう、
『絵入源氏物語』『源氏小鏡』『十帖源氏・をさな源氏』
『雛源氏』『源氏五十四帖絵尽大意抄』等との関わりや、
「ぼかし」や「型押し」「艶墨」「胡粉刷り」など、
きわめて凝っている印刷技術の解説など、
聞き応え十分の御講演でした。

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今回はレジュメもカラー版をサービスでご用意いただき、
大変充実した講演会でした。

昨日(2月12日)、新島襄生誕の地碑前祭に参列してきました。

今、学士会館のある場所は、江戸の昔、
安中藩(群馬県)江戸上屋敷がありました。
同志社の創立者、新島襄(幼名:七五三太(しめた))は、
1843年2月12日にここで生まれ、
21年間の青春時代を過ごしました。
毎年、新島襄生誕の日に併せ、碑前祭が執り行われており、
お招きをいただいております。

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当日は松岡同志社大学長や児玉東京校友会長をはじめ、
約100名に及ぶ同志社御関係者が一堂に会し、
賛美歌斉唱から献花、校歌斉唱し、
創立者・新島襄を偲びました。

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上画像は整備前の「生誕の地」碑の周辺植え込み

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同志社東京校友会120周年記念事業として、
碑前を開放し、献花台を設置し、植え込みを整え、玉砂利を敷き、
「新嶋(ママ)襄先生生誕の地」碑の
周辺整備事業も滞りなく完了し、お披露目となりました。

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続いて、学士会館202号室に場所を移し、
江戸東京博物館 都市歴史研究室 学芸員・市川寛明 氏による
講演会「江戸の寺子屋教育に学ぶ」が開かれました。
また、それに先立ち「寺子屋クイズ」も会場を沸かせました。

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この後、午餐会が開かれ、和やかな時間を過ごしました。
この日のために周到に御準備された、
同志社東京校友会のみなさま、
大変お世話になりました。
ありがとうございました。


第145回鶴見大学図書館貴重書展
「華麗なる源氏絵-尾形月耕の才筆-」が、
平成29年1月27日(金)~2月28日(火)
鶴見大学図書館1階エントランスにて開催されています。
同図書館のHPはコチラ

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※高田信敬先生渾身の最新版解題(2017.02.04改訂)PDFはコチラ

開館時間
 平日8:50~20:00
 土曜8:50~18:00
 日曜・祝日 閉館
 ※1/27~2/3の平日のみ21:00まで開館

あわせて、2月22日(水)の14:00~15:00
高田信敬(鶴見大学文学部)教授による、
講演会「源氏絵素人談義」が開催されます。
(後援:紫式部学会・武蔵野書院)
申込不要・入場無料です。
直接会場の「鶴見大学図書館地下1階ホール」まで
お出かけください。

なお、同高田信敬先生より、
解題の最新版(1月30日改訂)が届きましたので、
前文と展示書目を以下に御紹介いたします!

やっとめぐりあえた源氏絵
 あけましておめでとう存じます。初春の展示を担当するようになって、もう10年以上となりますでしょうか。現在、日本の伝統文化や古典に関心が高まっていますのは、勿論結構な話ではありますけれど、底の浅い一過性の現象に終わらないためには、世間の流行からひとまず離れて、心静かに、そして楽しく書物と語らうことこそ望ましいかと思います。
 さて源氏物語研究所は、源氏物語とそれに開する良質の資料を収集し、書物に即した調査研究を行い、また広く皆様に公開することを、大きな仕事の柱としております。犀利を装った言説や高級そうな議論は、しばし人目を驚かすことがあっても、すぐに新手と交替していきます。研究所が古典籍収集に努力しますのは、確実に学問を支え、研究を進めるための基盤が、何より書物に求められるからです。しかし今回は、書物ではなく源氏絵のお披露目。いつもと少し趣向を変えまして、近代木版画の見事な達成をお目にかけることといたしました。我が国最高の古典に取り組んだ明治の絵師尾形月耕(1858~1920)の大判錦絵『源氏五十四帖』です。
 各巻1図全54枚に総外題を加えた55枚の揃いを、ずっと捜し統けておりましたが、なかなか市場に現れず、中野幸一博士のご所蔵品に羨望の涎を流すばかり。ところが昨年、保存状態の良い完揃いを関西の業者が持っているとわかり、めでたく図書館に人りました(価格は申し上げませんが、かなりのお買い得です)。憧れの佳人にやっと巡り会えた、と言うわけです。
 江戸の源氏絵も独自の味わいがあり、明治になってからもその流れを汲む浮世絵は刷られました。しかし月耕の作は、構図・色使い・細部の描写など、清新な造形感覚と高い技倆が随所に看取され、近代日本画の一分野として鑑賞に値するものです。調べてみますと当然粉本が存在し、それとの対比によって、参考とした資料から鮮やかに離陸する絵師の姿が浮かび上がるところ、『源氏五十四帖』には資料追求の醍醐味、研究のおもしろさもあります。ただし、これは学者の勝手な言い分でしょう。皆様にはとにかく展示を楽しんでいただきたく存じます。理屈抜きに、素晴らしいのですから。

平成丁酉青陽下浣日
源氏物語研究所


展示書目(◎は個人蔵)
I 典拠を捜す
 1 総外題 明治28年(1895)
 2 桐壺  明治25年(1892)「いとけなき初もとゆひに」
  (参考)給人源氏物語 桐壺 慶安3年(1650)跋 承応3年(1654)刊
 3 帚木  明治25年 「かすならぬふせやにおふる」
 4 若紫  明治25年 「手につみていつしかも見ん」
 5 花散里 明治25年 「たちはなの香をなつかしみ」
    (参考)十帖源氏 巻三 花散里 無刊記
 6 絵合  明治25年 「うきめ見しそのおりよりも」
  (参考)源氏物語給尽大意抄 天保8年(1837)和泉屋市兵衛刊
 7 胡蝶  明治25年 「花そのゝこてふをさへや」
 8 螢   明治25年 「声はせて身をのみこかす」
 9 藤裏葉 明治25年 「春日さすふちの裏葉の」
10 若菜下 明治26年(1893) 「タやみは道たとたとし」
  ◎(参考)源氏五十四帖絵尽 文化9年(1812)和泉屋市兵衛刊
Ⅱ 絵師の心意気
11 花宴  明治25年 「いつれそと露のやとりを」
12 須磨  明治25年 「うきめかるいせをのあまを」
  ◎(参考)源氏物語絵尽大意抄 天保8年(1837)和泉屋市兵衛刊
13 乙女  明治25年 「をとめ子が神さひぬらし」
  (参考)をさな源氏 二之下 乙女 寛文10年(1670)山本義兵衛刊
14 野分  明治25年 「風さはきむらくもまよふ」
15 梅枝  明治26年 「花のかはちりにし枝に」
16 横笛  明治26年 「よこふえのしらへはことに」
17 東屋  明治27年(1894) 「さしとむるむくらやしけき」
Ⅲ 物語の色調
18 朝顔  明治25年 「みしおりの霧わすられぬ」
19 夕霧  明治26年 「山さとのあわれをそふる」
20 椎本  明治26年 「たちよらむかけとたのみし」
21 早蕨  明治27年 「このはるはたれにか見せん」
  ◎(参考)雲母引き料紙刷りの早蕨
22 宿木  明治27年 「やとりきもおもひ出すは」
23 浮舟  明治28年(1895) 「たちはなのこしまの色は」
24 蜻蛉  明治27年 「ありと見て手にはとられす」
25 手習  明治28年か 「身をなけしなみたの川の」
        *「 」内に色紙形の和歌初・二句を表記通り翻字しました

昨日、出光美術館50周年企画
「時代を映す仮名のかたち
国宝手鑑『見努世友(みぬよのとも)』と古筆の名品」
に出かけました。

実にタイミング良く、別府節子先生の列品解説も
拝聴することが出来、ラッキーでした。
同解説には大変多くの方々が集まり、
大盛況でした。
別府先生には
「武蔵野文学」第64集
特集:古筆切研究のさらなる深化 ─歴史学との連携から

にもお書きいただいております。

同展覧会は12月18日(日)まで開催されています!
是非お出かけください!

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同展覧会で販売されている図録
今回の展示物がすべて収められ、それぞれの解説も充実した一冊。
A4判152頁。この内容で2100円は大変お買い得。
コチラからもお買い求めいただけますので是非!

展覧会のみどころはコチラ
出品リストはコチラ

以下は展示概要です。
たおやかで優美な平安時代、明確で厳格な鎌倉時代、奔放に展開する南北朝から室町時代前期、重厚で立派な室町時代。仮名のかたち、書様の印象は時代によって大きく異なって見えます。この違いはどこからくるのでしょうか。現代ではあまり意識されることはありませんが、仮名には“和歌を記す文字”という役割があります。平安時代から室町時代にかけて、社会における和歌の機能は、褻(私的)から晴(公的)、そして儀礼へと移りかわり、メインとなる詠歌の場や和歌を詠む人々も変化してゆきます。本展では、平安時代から室町時代にわたる、詠歌の場に密着した自詠自筆の和歌資料等と、能書によるその時代に代表的な書様の手本・写本類の双方に目を向けながら、各時代の仮名の書様の違いの背景に、その時代の和歌との関係があることを探ります。従来、仮名の展示といえば、書様の美しいとされる平安時代から鎌倉時代初期に偏りがちですが、今回は、書様の背景に内容である和歌との関係を考えることにより、平安時代から室町時代にわたる各時代の仮名の書様に、それぞれの意味を見出してみたいと思います。
本展は、国宝の手鑑『見努世友(みぬよのとも)』をはじめとする、当館の代表的な古筆作品と一部借用作品による、4部の構成で、平安から室町の各時代の仮名のかたち魅力を、存分に味わっていただくものです。